公明正大【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】9回目は「公明正大」について書きます。
比較的よく聞く言葉ですね。普通に辞書に載っています。
公明=正直で隠し立てをしないこと。私心がないこと。
正大=正しく堂々としている様子
なので意味は下記のようなものです。
「公平で私心がなく、隠し立てをしないこと。またはその様子。」
今回この記事を書くために調べたことで私は一つの気付きを得ました。
公明正大の「正大」という部分、ここがすごく大事なのではないかという気づきです。
正大とは、正しく堂々としている様子という意味です。
正しい行動をした人間が堂々としているのは当たり前のことですが、意外とできません。
特に日本人は引っ込み思案なせいか、良い行いを隠れて実行する傾向があります。
陰徳を積むというやつです。
これはこれで良い事ですが、人に見られないところで正しい行いをするだけでは公明ではあっても正大とは言えないと思うのです。
公明正大と言うのは、正しく公平に行動するだけでなく、堂々とした様子でいることまで含むと思うのです。
ちょっと拡大解釈かもしれませんが、公明正大とは「正しく公正に行動し、その様子を周りにも見せること。」だと思います。
言うなれば、「範を示す」ということです。
自分だけ正しい行いをするのでは不足で、周りにも良い影響を与えて公明な行動を促すこと、これが公明正大ではないでしょうか。
こういう行動できる人が増えたら、きっと社会は良くなりますね。
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「公明正大」は松下幸之助さんが大切にした考えの一つで、パナソニックの経営理念の一部です。
「私の行き方考え方」という本は松下幸之助さんの半生を楽しく学ぶことができます。
道をひらく [ 松下幸之助 ]
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私の行き方考え方 (PHP文庫) [ 松下幸之助 ]
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順応同化【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】8回目は「順応同化」いついて書きます。
これも、松下幸之助さんの大切にされた考えの一つです。
あまり聞き覚えのない単語かもしれません。
意味は下記のようなものです。
「自然の摂理、社会の大勢に適応し続けなければ進歩発達は望めない」
最初聞いたとき、私はちょっと難しい言葉だなと感じました。
自然の摂理はともかく、社会の大勢に適応するというのはなにを基準に考えていいのかわからなかったからです。
世論に従うということでしょうか?
しかし、世論というものも移り気でアテにならないものに感じました。
最近は分かったような気がしています。
持続可能な社会を実現するための環境に対する意識の高まり、ダイバーシティの推進、人生100年時代の仕事とのかかわり方などがホットな価値観の変化かなと思っています。
こういう大勢の人が認める新たな価値観にたいして常に適応していかなければ、時代に取り残されて事業が発達しないと、という事でしょう。
私の作品作りにも活かしていきたいと思います。
↓ これが私の作る作品たちです。
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特に、「私の行き方 考え方」は松下幸之助さんの半生を描いた自伝で、結構読みやすくて面白いですよ。
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感謝報恩【座右の銘シリーズ】
座右の銘シリーズ
7回目は「感謝報恩」を取り上げます。
感謝はありがたいと思う心、報恩は恩に報いること、恩返しをすること、です。
自分が生を受けて今ここで生活を営んでいるのは、両親を始めいろいろな方々の手助けのおかげであることをしっかり認識するとともに、今まで受け取った恩に対して報いていくことの大切さを説いています。
この言葉は、松下電器産業の創業者である松下幸之助さんが大切にしていた考えで、現在のパナソニックでも、経営理念の一部として大切にされています。
事業はお客様、仕入先、従業員、共栄会社など様々な方々の支援で成り立っており、常に「ありがとうございます、おかげさまで」の気持ちを忘れず、社会からのご恩に報いていく姿勢が必要だ、ということだそうです。
感謝に関する熟語はいくつもある中で、私がこの言葉を選んだのは松下幸之助さんのことが大好きだからです。
どの本だったかは忘れましたが、「もっと感謝の心を大切にしないといかん。今日から始めよう。」と80数歳になってから 決意したとのエピソードがあり、なんて謙虚な人なんだろう、と驚愕した覚えがあります。
私の様な常人には計り知れない謙虚さと向上心です。
松下幸之助さんに関する本などをたくさん読みましたが、そうしたらそんな境地に到達できるのか、いまだにわかりません。
それにしても、本や口伝を通じて松下幸之助さんについて知れるというのは、とてもありがたいことだなと感じています。
少なからず影響を受けて、今の自分自身を形作っていると思うのです。
こういう想いが「感謝」という事でしょう。
そして、学んだことを活かして社会に役立つことをもって「報恩」としたいと思います。
今後しばらく、松下幸之助さんに関連する言葉を取り上げていきます。
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以心伝心【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】6回目は以心伝心について書きます。
まずは一般的な意味から。
「言葉によらずに、お互いの考えが伝わること。」
ざっくり言うと「テレパシー」の様なものですね。
実際にgoogle翻訳で以心伝心を英訳させると、訳の一例として「telepathy」が出てきます。
他にも、
「communion of mind with mind」(直訳:心と心の聖なる交流)
「tacit understanding」(直訳:暗黙の理解)
「sympathy」(直訳:同感、同情 など)
があり、なるほどと思いました。
一般に以心伝心というと、長年連れ添った老夫婦が言葉を発しなくてもお互いにして欲しいことを感じ取ってくれる、そんなイメージでしょうか。
ちょっとした憧れのようなものを感じます。
こういった関係をどのようにすれば築けるのか考えてみました。
必要なものは下記3つという結論に行きつきました。
①言葉によるコミュニケーション
②フィードバック
③①と②の繰り返し
結局のところ、言葉によるコミュニケーションが最も大切ではないかという結論に至ってしまいました。
人と人との関係において、対面での言葉は非常に大切なものと思っています。
最大限活用すべきです。
ただ、言葉も万能ではありませんから、想いを100%伝えるのは不可能です。
その言葉で伝わらないところ、不足しているところをフィードバックし、繰り返すことで精度を向上させる、または、お互いのコミュニケーションのクセの様なものをつかみ、言葉に表われない部分を正しく推測できるようになることが以心伝心の実現には必要ではないかと思うのです。
非常につまらない結論ですみません。。。
でもね、コミュニケーションって難しいですよね。。
「伝えたつもり」になりやすいんです。
本来、「言う」ことと「伝える」ことは別物なのに「言った」だけで「伝わった」と勘違いしてしまうこと、ありがちです。
どうすれば「伝わる」のか、どうすれば「伝わった」かどうかをしっかり確認できるのか、コミュニケーションの肝の部分なのになかなか難しいですね。
率直なフィードバックをたくさんもらって、修正していくしかないのかなぁ。
↓↓↓以心伝心といえば、ORENGE RANGEのこの曲(1曲目に収録)↓↓↓
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座右の銘【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】
5つ目は、「座右の銘」です。
ちょっと何言っているかわかんないですかね?
格言でもことわざでもないですからね。
すでにいくつかの格言を座右の銘として紹介・解説してきましたが、そもそも座右の銘とはなんぞやという点をはっきりさせないと方向性がブレてしまうきがしたので、一度書いておこうと思います。
「座右の銘」とは、
・常に傍らに置いて戒めや励ましとする格言やことわざ
です。
この「常に傍らに置いて」おくというのがポイントだと思います。
常に傍らにあれば、ふとした瞬間に目に入ってしまいます。
これが大事だと思うのです。
だから私は、座右の銘をキーホルダーやクリップにしようと考えました。
どこにつけるかにもよりますが、どこにつけてもふと目に留まる瞬間があるはずです。
その時に、自分の言行はこれで良いのか。今日一日、ブレずに生きられたかと振り返るきっかけになります。
「いまどきスマホのメモに残しておけばいいじゃないか」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、スマホを出してメモを見る時点ですでに自分の座右の銘を振り返ろうという意識がはたらいています。
「振り返らなきゃ」と気付いてから、見ています。
見る前に気づけているなら、メモを残す意味はないでしょう。
本来は逆であるべきと考えます。
ふと目にしてしまって気づく。そして自分の言行を振り返る。
これが座右の銘を座右に置く本来のメリットでしょう。
「座右の銘」
自分の軸として、目に留まるところに置いてみませんか?
継続は力【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】
4つ目は「継続は力」です。
いくつか解釈がありますが、一般的にはこのように訳されます。
・小さなことの積み重ね、地道な努力が大事を成す
・小さな成果でも集めると大きな成果になる
非常にスムーズに納得できる言葉だと思います。
私も継続することを非常に重視して生きてきました。
何かを目指して努力を継続しようとするとき、私は二つのことを考慮します。
・継続するために、どんな工夫ができるか
・何を継続すれば、欲しい成果につながるか
継続することは難しいことです。
ですから続けやすい方法を模索したり環境を整えることは重要です。
続けることにエネルギーを使いすぎると、中身にかけるエネルギーが減ってしまいます。
具体的には、
・節目節目で成果を見える化する。
例えば、試験勉強であれば、一定期間毎に過去問や模擬試験を解き、理解度を確認する
・継続できたときに、自分にご褒美を与える
などです。
また、継続する中身については、欲しい結果につながるかどうかを吟味すべきです。
努力の質を上げることで、早く成果が得られるように工夫するのです。
努力の質が低いと、「がんばったけど成果がでない」という状態に陥りやすくなり、その結果、取り組みを継続することも難しくなるという悪循環に陥ります。
【継続は力】
簡単そうに思えて、奥の深い言葉です。
名言 人生を豊かにするために [ 「座右の銘」研究会 ]
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知行合一【座右の銘シリーズ】
【座右の銘シリーズ】
3番目は「知行合一(ちぎょうごういつ)」です。
ちょっと聞きなれない熟語かもしれませんが、江戸時代末期の維新志士たちにも強い影響を与えた重要な言葉です。
一般的な意味は下記です。
「知ることと行う事は同一である」
「知っていて何も行動しないのは、実際には知らないことと同じである」
「行動を伴わない知識は未完成である」
要は、行動を伴うことの重要性を説いた言葉です。
卑近な例ですと、研修を受けたり書籍で勉強したりして、
「~~が重要であることが分かった」
「~~を実行すべきだと知った」
なんてことが良くあると思いますが、行動に表われないなら何の意味もない、
ということです。
【知行合一】
「いいな!」と思ったら自分の行動に反映させる。
そうすることで、本当の知恵が蓄積していきます。
名言 人生を豊かにするために [ 「座右の銘」研究会 ]
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